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2006年12月14日 (木)

★☆言葉の発達を支配する脳☆★

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 目が見えない、耳が聞こえない子どもでもコミュニケーションする手段は持っているのでしょうか。

 子どもの言葉は、他のコミュニケーションの手段と関係して発達します。笑うという表情はコミュニケーションの手段として大切ですが、目の見えない子どもでも3カ月頃になれば笑い、6カ月頃には喃語(なんご)を言う、言語発達の初期のステップを経過する事実は言語発達の本質に多くの示唆を与えます。

 一方、耳の聞こえない子どもでも、体動やサインによるコミュニケーションの方法は十分に発達させ、要求や色々な考え、意見など複雑な心理現象を伝達することが出来るのです。しかしながら言葉はなかなか発達しません。

 これらの事実は、人間の遺伝子機構にはコミュニケーションの機能が組み込まれていて、それが体動や表情ばかりでなく、それに言語というシンボルも組み合わされてコミュニケーションに利用されることを示しているのではないでしょうか。

 コミュニケーションの機能の一つである言語機能の本質が、遺伝的な神経機能であるとすれば、その言語を支配する中枢的な部分、言語中枢は、どこに局在するかが問題となります。普通、言語中枢は大脳の左半球に存在すると言われています。左側の脳出血によって失語症が起こるのはこのためです。

 また言語発達をみると、女の子の方が男の子より早いことが知られています。

 この2つの事実は、言語発達が遺伝的要因で決まるか、環境的要因で決まるかという命題とどのように関係するのでしょうか。

 多くの実験並びに臨床の症例から、左半球が右半球より言語発達に強い影響を与えていることは知られていますが、大脳の側頭葉の皮質の一部に、長くしかも厚くなっている部分が見られることも明らかになっているのです。

 さらに調べてみると、左側で長く厚い部分が見られたのです。しかも、この部分は新生児の脳においても存在し、女の子の方が男の子よりも著明であることが明らかになっているのです。

 言語発達における左半球優位と女性優位が合致した点や、言語発達に関係する機序の局在は大脳左半球のどこにあるのかは不明としても、それに関係する機序が、皮質の一部に関係する可能性が示されたことは、言語学者達にとっても大変関心が高いことなのです。

<出典元URL>

http://www.crn.or.jp/LIBRARY/KOBY/MIRAI/cbs0118.html

*「言葉は引っぱり出される-2」(『新・こどもは未来である』・小林登)

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