★☆生まれたばかりでも母親のにおいを知っている☆★
においによって、何となく安心したり、不安になったり、そういうこと、ありますよね。赤ちゃんにもそれと同じことがあるようです。そこで、今回は、誕生直後の赤ちゃんの嗅覚に関する研究を紹介します。
一方には母親のにおいをつけたガーゼ、たとえばブラジャーの中に入れたものや母乳を塗ったものを置き、反対側には、何もついていない、あるいは他人の女性のにおいのついたものを赤ちゃんの顔の上に左右わけて置いて、赤ちゃんがどちらを向くか、向く回数や時間を比較する実験がイギリスで行なわれました。
それによると、何回左右を変えても、圧倒的に母親のにおいのついたほうに顔を向ける回数が多いことがわかりました。生まれてすぐの赤ちゃんでも、一所懸命にお母さんのにおいのついている方に首を向けるのです。においの本体は脂肪酸と考えられていますが、そういうものが羊水のなかにも存在していて、赤ちゃんは、そのにおいをしっかり覚えて生まれてくるのではないかと考えられています。
妊娠後期にもなると、胎児は 1日に約500ccも羊水を飲む(そのうち約450ccはオシッコとして排泄しますが)といわれていますから、羊水は鼻や口から何回も出入りさせながら、そのもののなかで生活しているのですから、忘れようにも忘れられないにおいなのではないでしょうか。
そのため、生まれてすぐ、もっとも身近にいる人間のにおいが、胎児時代とは違ったにおいを持つ人であったなら、赤ちゃんの気持ちはどうなるでしょうか。不安に陥るのではないかとも考えられます。生まれてはきたものの、今までと違った馴染みのない世界に放りこまれたような気持ちになるでしょう。母親以外は、見るもの、触るもの、聞くもの、全てまったく初めての世界なのですから。
母親のにおいがわかるということはまた、夜電気も火もなかった時代でもそれによって母親の所在がわかり、乳頭を求めることが出来ます。
このように、赤ちゃんは人間として立派な能力をもって生まれてきます。そのことを考えると、赤ちゃんが生まれてから初めて女性は、お母さんになると考えるのではなく、妊娠とわかった直後から、「私はお母さんになった」という自覚をしっかりと持つことが、いかに大切であるかがわかります。
妊娠中にお酒を飲んだり、タバコを吸ったりすることによって、お腹の中の赤ちゃんを酔わせたり、酸欠にしたりして苦しめてしまうかが理解できます。もちろん、お酒を飲んだりタバコを吸いながら、赤ちゃんに哺乳したり、世話をしたりするのは問題外です。
<出典元URL>
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/KOBY/KOSODATE/cbs0015.html
*「赤ちゃんのすばらしい能力 -そのプログラムは体の成長、心の発達の原点 - 2」(『育つ育てるふれあいの子育て 』・小林登)
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