★☆アイ・トゥー・アイ・コンタクト☆★
生まれたばかりの赤ちゃんでも、視覚は機能しています。30センチ前後の近い距離ならパターンを相当程度認識することが出来ます。母親がわが子を抱っこした時のお互いの目の距離がほぼその位なのです。
赤ちゃんが見えるということは、解剖学的にも裏づけられています。光を感ずる網膜はほぼ成人なみです。ただし網膜の周囲に多少未熟な部分があり、また中心にある黄班部という最も敏感な部分、二つの点を見分ける力の最も強い部分は、いまだ充分に発達していないようです。多少ボヤッとしているかも知れません。しかし、われわれが考えている以上に赤ちゃんは見ることが出来るのです。それは、視覚に関係する後頭葉は、脳の外の部分より、良く発達していることからも言えます。
人間の脳の中には、「顔細胞」とでも言うべき、神経細胞の塊があります。顔をみると、この細胞群は、特に興奮するようです。長い進化の過程で、顔の情報を認知するために、特別に発達したのかも知れません。顔は、いろいろな情報、痛み・苦しみ・悩みばかりでなく、話し言葉で伝えようとする内容にも合わせて、心の情報を伝達しています。顔は、口ほどにもの言うことが出来るのです。その場合、目のかたちや輝きが、大きな役を果たすことは、周知の通りと思います。
顔の中で、人間はその目に特に関心を示します。赤ちゃんの場合は、そのプログラムがはっきりと動いているとわかるのは、生後1ヶ月位からのようです。そのころになると、赤ちゃんの視線の動きを追ってみると、お母さんの目に関心が集中しているのです。それは母親の目は、赤ちゃんにとって特別のものだからなのではないでしょうか。
目と目を合わせて、お互いにふれ合って(アイ・トゥー・アイ・コンタクト)、わが子を可愛いものと母親は感じ、赤ちゃんは母親の愛情を感じとっているのです。
<出典元URL>
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/KOBY/HAJIME/cbs0036.html
*「アイ・トゥー・アイ・コンタクト」(『「子ども学」事始め 』・小林登)
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